メタップスの佐藤航陽さんの著書。
タイトルから一見、ここ最近の仮想通貨ブームやICOについての本かと思いきや、次世代の経済や価値観をわかりやすく定義、解説してくれている本でした。
僕自身もずっと現代社会(資本主義社会といったほうがいいかもしれません)はどういった方向に進むのか、漠然と予測はするもののモヤモヤしていた部分がたくさんあり、そこを具体的に理解することができた気がします。
改めて確信する部分もあり、そうだったのかと開眼する部分もあり、読後はスッキリしました。
決して難しい専門用語は使わず優しい言葉で説明されるその内容は、さすが若くして第一線で活躍されてる佐藤航陽さんだと思います。
ただ、ミレニアル世代の友人(アーティスト、クリエイター、ブロガー)が多い僕の経験上、本書でいうところの実質貨幣経済から彼らが自由になれているとはまだ言いがたく、彼らのトークンエコノミーの多くはまだその実質経済に翻弄され続けているというのが実感です。
本書にもあるように貨幣経済の行く末は、過去の経済学者や哲学者が予言していて、それは見事に当たってるのですが、その変化にどれくらいの年月を要するのかというのは誰も予測できません。
今後、本書で書かれているような新しい価値観がどんどんクリアになっていき、起業家、クリエイター、芸能人(おそらく一般の方々も)各々が独立した経済圏を作れることになることが最も重要だと思うので、なるべく時間がかからないことを祈るばかりです。