大サビってどのパートだと思いますか?
どうやら日本の音楽業界で仕事してるプロ(※以下プロ)と、そうでない人で解釈が分かれているみたいです。
結論から言うと、
●プロはラストのサビ前、もしくは間奏の前に初めて出てくるパートのことを大サビと考えていて、
●そうでない方は最後のサビ(もしくは最後に繰り返すサビ)のことを大サビと解釈してる人が多いみたいです。
これはアメリカに本部があるクライアントとお仕事をした時のことです。
歌詞(日本語)が出来上がってるものに曲をつけて編曲する(J-POP風味というオーダー)
お仕事だったのですが、担当の方は日本語が上手な外国の方で、ほとんど日本語でやりとりをしていました。
歌詞を見るとセクションごとにAメロ、Bメロ、書いてあり、最後に"大サビ"と書いてありました。
僕はメジャーシーンで仕事をしてきたので "大サビ" と書いてあるパートに、A、B、サビとは違う全く独立したメロディを作り先方に聴かせたところ混乱しており、一番盛り上がるところでこれは違うと言うことでした。
よくよく聞いてみると、2サビの後にもう一度サビを繰り返して盛り上がって終わることを想定していてそれを"大サビ"とパート付けしている様子で、
日本語で”大サビ”は、英語で言う”Bridge”だよと伝えたところ、驚いて、でもネットでは大サビについて
このように解説されていると日本語のリンクを送って来られました。
和英で調べても “Second Chorus”
これらの記事を読む限り、ほとんどの記事が(辞書でさえ)繰り返しサビのことを ”大サビ” と解説しています。
僕はそれを ”ラスサビ” (もしくは繰り返しサビ)と呼んできました。
さすがに不安になり、音楽仲間に連絡し、僕の解釈は間違っていないことを確認、そして決定的な記事を見つけました。
J-POPと洋楽、一番の違いは? 亀田誠治とJUJUが“大サビ”の効果を語る
NHK Eテレ「亀田専門学校」で亀田誠治さんが解説された “大サビ”。
やはりプロの他の現場でもサビとは別のパートのことを ”大サビ” と言っているみたいです。
しかし上記の記事もそうですが、なかなか大サビを”Bridge”と訳している記事が見当たりません。
そもそも洋楽と邦楽では構成が違うので厳密に翻訳することができないからかと思われます。
ですが概ね下記の解釈で間違い無いと思います。
●日本のプロが言う “大サビ” = “Bridge” ※イギリスでは Middle8 がポピュラー
●そうでない人たちが言う “大サビ” = “Last Chorus”
その後は、革新的な部分は英語ですることにしました。
僕は英会話はまだまだ発展途上ですが、読み書きは意思疎通であればさほど問題ありません。
音楽の仕事であれば基本的な文法と中学高校レベルの単語が頭に入っていれば、
英語圏の人と仕事する場合はそれほど問題なさそうです(契約書は大変です)
僕の英語学習のきっかけとなったDUO3.0という参考書を紹介しておきます。
これで日常で使う英語の大部分はカバーできました。
使ってるDAWの言語環境を英語にするのも音楽用語を覚える上で効果的です。
英語学習はとても楽しいです。
少し話せるようになると一気に友達が国際色豊かになります。
追記)
イギリスではMiddle8というのがデフォルトのようです。
8 Magnificent Middle Eights
友達のアメリカ人は好んで"Refrain"と言っているそうです。